タリバン政権下に施行された女性抑圧政策により、政権が崩壊した2001年以降も、アフガニスタンの女性は極めて厳しい状況に置かれている。学校で勉強する権利を与えられていないために読み書きができない女性、12〜13歳で結婚させられる少女がいまもあとを絶たない。, そうした中、カブール市内の貧困地域で未就学児童を支援しているNPO法人スケーティスタンでは、授業の一環としてスケートボードを取り入れている。本作はその活動とカリキュラムを1年間に渡って追い続け、短編ドキュメンタリー部門でアメリカのアカデミー賞を受賞した。, スケーティスタンはもともと、オーストラリア人オリヴァー・パーコビッチが設立した組織である。現在は地元のアフガニスタン人に運営が引き継がれ、これまでに7,000人以上の子供たち(うち半分以上が女子)を支援してきた。, 教師とスケボーのインストラクターを務める若い女性ハニーフェはかつて、自分も同じ地域、同じ境遇で育った。12歳になるまで学校に通えず、公園でお茶を売って家計を支えていた彼女は、スケーティスタンの指導者に誘われてスケートボードを始める。, 母親に相談したら猛反対され、とりあえず内緒でスケーティスタンに通っていたが、ボードに乗って前に進むまで1カ月もかかったという。つまり、彼女自身は最初からスケボーの素質や才能に恵まれていたわけではない。, 実際、このスポーツはまず、スケートボードの上に立つだけでも一苦労だ。ボードに立つ姿勢を維持することでバランス感覚を養い、地面を蹴って前進する勇気を身につけ、やがてうまく滑れるようになって、ハニーフェは恐怖心を振り払う。, ハニーフェはやがて、スケボーが上達することによって、いままでに感じたことのない達成感とカタルシスを得るようになった。ここには、スポーツが人間に与えるものは何か、スポーツをすることで人間はどのように変われるのか、という最も原初的で根源的な事例が示されている。, ひとつのスポーツを始め、上達してゆく過程で、人間は自らの成長を感じ取り、独立心を養うのだ。「いつかはスケボーの国際大会に出たい」と話し、ついに家を出る決心をするハニーフェのように。, アフガニスタンの民族衣装を着たまま、ヘルメット、スニーカー、プロテクターを身につけてスケボーの練習に励む少女たちの姿は、被写体として非常に美しく、魅力的に映る。インタビューに答えて「スケボーがうまくなりたい」と、目を輝かせながら語る彼女たちの表情は、観る者を惹きつけ、前のめりにさせないではおかない。, とくに、「スケボーをやってると自分が変わる気がする」と話す少女レイハネのインタビューが象徴的だ。「自信が湧いてくるの。みんなの前で斜面をうまく滑れると最高の気分」という彼女の言葉は、スポーツの価値と魅力と存在理由を的確に言い表している。, その一方で、本作はハニーフェや少女たちが置かれた無慈悲なまでの現実も描いている。ハニーフェの母は一度も学校に通えないまま、14歳で子供たちを産み、35歳(とは思えないほど老け込んで見える)になったいま、娘たちの将来について語る。, 「私は早くに結婚するしかなかったけど、この娘たちふたり(ハニーフェとすぐ下の妹)は大学まで行くべきだわ。結婚はそのあとで考えればいい、娘たちには道を選ぶチャンスがある」, いつかは、このカブールのスケーティスタンから巣立ったスケボー選手の演技を、オリンピックで見たいものだ。このドキュメンタリーに登場したカブールの子供、親、教師たち全員に、幸多からんことを祈ります。, 赤坂英一(あかさか・えいいち) サーフィンをする人も、しない人も・・・いろいろな角度で、海や自然に触れられるのが醍醐味のサーフィン映画、そして今回はsupやスケボー 映画もご紹介します。ヨコノリ系スポーツ映画5選!レイドバックコーポレーション配給の映画をdvdやvodで是 ライターのお仕事、ラジオ出演、取材、趣味のマウンテンバイク・トレイル、映画や書籍レビューなどなど。赤坂英一の情報発信サイトです。, スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン! 毎週火曜、東京スポーツ『赤ペン! 伝説のスケートボードチームと言われる、 Z-Boysに迫るドキュメンタリー映画 が、 「 Dogtown and Z-Boys 」になります。 隔週水曜、WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』連載中。 deathbowl to downtown tシャツ 2009年ドキュメンタリー映画 スケボー skate sk8 punk hiphop surf。deathbowl to downtown tシャツ 2009年ドキュメンタリー映画 スケボー sk8 スケートボード hard core punk ハードコア パンク hiphop ヒップホップ surf サーフ スノボー スノーボード snowboard ninja x このドキュメンタリーはスケートボート界のレジェンド、ステイシー・ペラルタによって監督された映画。1 1970年代に活躍していたZ-Boysという伝説のスケートボードチームの半生を中心としたス … アメリカの老舗ドキュメンタリー映画製作会社カルテムキン・フィルムズ共同創業者。過去50年以上にわたり、何百人ものドキュメンタリー監督たちのプロジェクトを前進させ、権利をサポートしてきた。2015年、国際ドキュメンタリー協会功労賞を受賞。 観るのは楽しいけど書くのは辛い! 映画『行き止まりの世界に生まれて』が、9月4日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開。 2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。 オースティン映画批評家協会賞 (2011年・ドキュメンタリー映画賞) 1960年、サンパウロに生まれたアイルトン・セナは1984年にf1デビューを果たす。 ロータス、マクラーレン、ウィリアムズと名門チームを渡り歩いた彼は、3度もワールドチャンピオンの座に輝きf1界を席巻。 『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督 男たちの誇り』『キャッチャーという人生』(同)など野球ノンフィクション単行本の増補改訂版が電子書籍で発売中。 『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。ほかに『2番打者論』『すごい!広島カープ 蘇る赤ヘル』(PHP研究所)など。 スケボーがテーマの映画ってサーフィンがテーマの映画よりも圧倒的に少ないと思います。 映画のワンシーンでスケボーが使われていることはよくあるんですけどね。 今回紹介する映画はどれもスケボーにフォーカスした映画ですので、特にオススメです。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。 ”アメリカで最もみじめな街”イリノイ州ロックフォードに暮らす3人の若者たちを追った、ビン・リュー監督作『行き止まりの世界に生まれて』。同作は、ビン監督自身をも含む、スケートボード少年3人 … ドッグタウン・アンド・zボーイズは、2001年に公開されたドキュメンタリー映画である。 このドキュメンタリーは、1979年代に活躍していた zボーイズというスケートボードクルーを題材に作られた映画。 アメリカ、ラストベルトに生きる若者の成長期を追ったドキュメンタリー『行きどまりの世界に生まれて』、厳しい現実の中でも前向きに生きようとする若者の姿がいい。コロナ禍で世界情勢は明るくないと予想されるのですが、希望の光は失いたくないですね。 映画・漫画・書籍・音楽、その他のことも書いていきたいと思います!, 【ロード・オブ・ドッグタウン】伝説のスケートボードチーム「Z-Boys」の実話を基…, 【ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボ】ダメ男が生まれ変わるために走るハートフルコメディ!, 【ロード・オブ・ドッグタウン】伝説のスケートボードチーム「Z-Boys」の実話を基にした青春映画!, 【ファンボーイズ】スター・ウォーズオタクの珍道中!「ファンボーイズ」はおバカな青春ロードムービー!, 【スナッチ】不思議なカッコ良さ!「スナッチ」は、ガイ・リッチーの良さが出た豪華な作品, 【スパイダーマン】サム・ライミ版の「スパイダーマン」も忘れてはいけないマーベル映画!, 【ファンタスティック・フォー/超能力ユニット】マーベル古参ヒーローチーム誕生を描いた映画!, 【ジェイ&サイレント ボブ 帝国への逆襲】ファンへのご褒美!ケヴィン・スミスのお祭り映画!, 【ヒストリー・オブ・バイオレンス】暴力の連鎖と家族の絆を描いたDCコミック原作の映画!, https://coxones.net/wp-content/uploads/2018/04/coxones_logo.png, 【LIFE!/ライフ】ベン・スティラー監督主演映画!仕事に恋に悩む冴えない男が写真家探しの大冒険!, 【大日本人】松本人志第一回監督作品「大日本人」は大長編コントのような切ないお笑いヒーロー映画!, 【ミッドナイト・ガイズ】アル・パチーノ、ウォーケンらベテラン俳優が主演のクライムコメディ映画!, 【SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁】劇場公開されたカンバーバッチ版ホームズの特別編!, 【Dogtown and Z-Boys】伝説のスケートボードチーム「Z-Boys」に迫るドキュメンタリー!. 2020年アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞受賞作品『スケボーが私を変えるアフガニスタン少女たちの挑戦[原題:Learning to Skateboard in a Warzone (If You're a Girl)]』がNHK BS1で放送決定。8 8月3日 (月)深夜放送。 『行き止まりの世界に生まれて』は3人のスケートボード少年の成長を描くドキュメンタリー映画。2 2019年度のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた傑作だ。 そんな街を舞台にドキュメンタリーを製作したのは、同地で青春時代を過ごしたビン・リュー監督。十代半ばの頃に撮ったスケボー映像をきっかけにドキュメンタリー製作を思い立ったビンは、ロックフォードで同世代の若者たちと再会する。 hiphop歴20年以上の管理人が厳選した「ヒップホップ関連の映画・ドキュメンタリー・ライブdvd」を紹介しています。どれもこれもラッパーの生き様を感じ取れるものばかり。必見です! 映画『スケート・キッチン』は、ニューヨークに実在する同名のガールズスケートクルーをフィーチャーした青春群像劇。 躍動感いっぱいにスケボーで街を駆け抜ける彼女たちの姿が捉えられているが、ドキュメンタリーではない。 スポーツライター。 1963年、広島県竹原市出身。法政大学文学部日本文学科(専攻・近世文学)卒。 スケボーへの情熱、モチベーションアップの為に、スケーターなら是非スケボーの映画を見ましょう! ... この映画はドキュメンタリー映画ではなく、実際のプロのスケーターが演者として出演している映画 … このドキュメンタリーに登場したカブールの子供、親、教師たち全員に、幸多からんことを祈ります。 オススメ度A。 BS世界のドキュメンタリー アカデミー短編ドキュメンタリー賞 スケボーが私を変える アフガニスタン 少女たちの挑戦 この間、スケボーのドキュメンタリー映画 「 DEATHBOWL TO DOWNTOWN (テ゛スホ゛ウル・トゥー・タ゛ウンタウン) 」 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。, BS1スペシャル『沖縄 出口なき戦場~南部撤退/追い詰められた海岸線~』(NHK-BS1). !』、WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』連載中。 !』連載中。 感傷的な社会派スケボー映画。とにかく問題だらけだけれども問題とちゃんと向き合えば解決できると信じるアメリカ的楽観主義に対して日本はどうだろうか、と、間接的に自分たちのことも考えさせられてしまう感じの映画でもあった。 映画はこの街に暮らす3人のスケーターの挫折と成長を、そのうちのひとりである中国系のビン・リューが撮った映像によって描く。3 3人が荒んだ街の中をスケボーに乗って疾走していく姿はあまりに軽やかだ。� :映画『行き止まりの世界に生まれて』池田純一レヴュー アメリカの繁栄から見放された土地「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」で暮らす、スケートボード仲間3人の12年間の軌跡を描いたドキュメンタリー映画『行き止まりの世界に生まれて』。� 現在のスケートボードに通じる礎を築き、当時では革命的なムーヴメントを巻き起こし伝説と化したチームがあります。, Z-Boysのオリジナルメンバーである、ステイシー・ペラルタが伝説を残したが空中分解したチームの真実を伝えるために制作したドキュメンタリーです。, また、周辺の関係者も登場し詳しい話が聞けるので、70年代のカルチャーやスケートボードについての文化の理解ができます。, 彼らが、今も多くの人々に影響を与え、尊敬されているのが伝わるドキュメンタリー作品です。, ZEPHYRはサーフチームとしての面もあり、波がない時の遊びや暇つぶしでスケートボードもやっていました。, ZEPHYRによく来て溜まってた子供たちの中で、サーフィンの腕が見込まれてチーム入りした面々を選抜して、スケートボードのチームとして立ち上げたのが、, 「ZEPHYR SKATEBOARD TEAM」であり、伝説となるZ-Boysです。, Z-Boysのメンバーの中でも有名な3人の偉大なスケーターがいて、ドキュメンタリーの中でも中心に据えられています。, 後にハリウッドで映画化された「ロード・オブ・ドッグタウン」でもこの3人が中心に脚色はありますが、描かれています。, ロード・オブ・ドッグタウンには、オリジナルメンバーも大きく関わっていますし、ステイシー・ペラルタは脚本にも携わっています。, 3人を含めて、元チームのメンバーの11人のインタビューに成功したことも、ドキュメンタリーが成功した理由でしょう。, 残念ながら、2014年に亡くなってしまいましたが、日本と縁がないようなジャンルの作品と言うか、伝説の中に日本人がいたのは驚きです。, インタビューでも、けっこう話してますし、スケートボードをしている当時の姿も見られます。, ロード・オブ・ドッグタウンにも、しっかりとショウゴ・クボは配役されていましたが、全然顔も雰囲気も似てない俳優でしたね(笑)。, Z-Boysが出現するまでのスケートボードはフィギュアスケートのようであったそうです。, スタイルこそすべてだ!という価値観で、とにかく低く攻めていましたし、自由かつ攻撃的でした。, 滑りだけでなく、彼らのファッションや振る舞いが多くの人々に影響を与えており、それは現在でも途絶えていません。, いわゆる円形のスケートボードでよく見られるボウルというものが当時はなく、また平面でのスケートという考えが主流でありました。, Z-Boysは、スケボーにもサーフィンのような波を求めており、水不足で空になったプールに目をつけます。, 当時は、円形のプールがよくあったらしく、勝手に忍び込んで滑ったり、水を抜いたりしてスケートをしたそうです。, 最初に、プールで滑り出したのがZ-Boysであり、スケボーの技の向上や可能性の拡大に大いに貢献したのです。, Dogtown and Z-Boysはドキュメンタリー映画ですので、インタビューや当時の映像がメインになりますが、退屈させない作りになっています。, 確かに、ドキュメンタリーであり、Z-Boysは空中分解して短い期間の活動であったり、それぞれの人生での成功やトラブルの部分も語られており、手放しで楽しめるという内容だけではない部分があります。, ロード・オブ・ドッグタウンが作られるキッカケにこのドキュメンタリーはなっていますし、今作やメンバーがロード・オブ・ドッグタウンに深く関与しています。, ですから、ロード・オブ・ドッグタウンを観て興味を持った方も、Dogtown and Z-Boysを観てみると良いかもしれません。, 逆にドキュメンタリーを観てから、観るのも予備知識の学習として全然アリだと思います。, 「ロード・オブ・ドッグタウン」は、伝説のスケートボードチームチームである、「Z-Boys」の実話を基に制作された、青春映画です。オリジナルメンバーも作品に大きく関わっており、Z-Boysについてや70年代のスケートボードやサーフィン、ドッグタウンをポップに観る…, 主に映画記事を書いています! ヒップホップとスケボーについて描かれたドキュメンタリー映画「Concrete Jungle」の紹介です。 前回紹介したドキュメンタリー映画「 DEATHBOWL TO DOWNTOWN 」同様、2009年の映画で このドキュメンタリー映画を観るにあたって、その作られた経緯について先に知っていると、内容を理解しやすいかもしれません。映画撮影について勉強し、短編ドキュメ… 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。, AKASAKA cycle